敏感肌研究室

夏の敏感肌ケア

敏感肌の紫外線対策とスキンケア

夏はお肌にとって過酷な季節。「紫外線」や「汗」による刺激は、バリア機能が低下した敏感肌にとって深刻なダメージに…。
今回は、紫外線対策や夏に多い肌トラブルと、そのスキンケアについてご紹介します。

1.日焼け止めの選び方と使い方

POINT1 “SPF”と“PA”について
紫外線は、波長の違いによってUV-A、UV-B、UV-Cの3つに分類されます。UV-Cはオゾン層に吸収され地表には届きません。私たちの肌に悪影響をもたらすのは、UV-AとUV-Bの2つです。
“SPF”は、シミやソバカスの原因となるUV-Bを防御する効果を表した数値で、50まであります。一方“PA”は、シワやたるみの原因となるUV-Aをどれだけカットできるかをあらわしたもので、4+まであります。
屋外でのレジャーやスポーツ時にはSPF50やPA++++を、通勤や買い物など、ちょっとした外出などではSPF15~30前後、PA++程度を選んでください。
POINT2 お肌に合うかどうかをチェック
日焼け止めに配合されている紫外線散乱剤や紫外線吸収剤は、粒子が細かく密着性が高いため、毛穴に詰まって肌荒れを起こす可能性があります。また、刺激性が強く、特にバリア機能が低下している敏感肌の方は注意が必要です。購入前にサンプルやテスターなどで、肌に合うかどうかをチェックしましょう。古くなった日焼け止めを使って肌トラブルを起こす方もいます。昨年の夏に残ったものは使わないでください。
紫外線散乱剤 主に粉体で、肌表面に受ける紫外線を乱反射させて、肌への紫外線の影響を防ぐ。
紫外線吸収剤 吸収剤そのものが紫外線を吸収し、肌への紫外線の影響を防ぐ。
POINT3 使い方について
日焼け止めは適切に使用しないと十分な効果が得られません。ポイントは塗布量と塗り方です。1回の使用量は、顔では一般的に真珠粒大(直径8㎜)位を目安に塗ります。使用量が少なかったり、ムラ付きしてしまうと効果が得られません。
また、フェイスラインは塗り忘れや、汗で日焼け止めが落ちやすい場所ですので、こまめに塗り直しましょう。頬骨や鼻は、他の部位に比べると紫外線に当たりやすく、シミができやすい場所です。日焼け止めを重ねて塗るのが良いでしょう。

2.汗による肌トラブル、ニキビができやすい時季

汗には塩分が含まれています。汗が乾いて肌表面に残った塩分はかゆみや肌荒れの原因になります。汗をかいたらそのままにせず、清潔なタオルで拭き取りましょう。

汗などによる肌トラブルの原因とスキンケア

原因 症状 スキンケア・お手入れ
アクセサリーなどの金属と汗の成分が反応し、肌表面に付着する。 かゆみ
赤み
清潔なタオルで汗を拭き取ってから、やさしく洗いましょう。
皮脂や汗が増すことによって、ニキビ菌の繁殖が盛んになります。 ニキビ 毛穴に詰まった皮脂を取り除くために、毛穴ケアと洗顔を念入りに。
剃毛、シェービング時に角層も一緒に剥がしてしまうため、バリア機能が低下する。 乾燥
赤み
カミソリが直接肌にあたらないよう、シェービング剤などを使いましょう。

3.夏でも「保湿」は忘れずに

夏の肌は、皮脂腺や汗腺の働きが活発になり皮脂や水分量は増加しますが、エアコンや紫外線の影響で乾燥しやすい状態でもあります。このため肌表面は脂っぽいけれど肌内部は乾燥している肌状態(インナードライ)になる人が多くなります。

まずは洗顔をしっかりして、余分な皮脂や汗を取り除くことが大切です。メイクをした日はクレンジングと洗顔料のW洗顔をおすすめします。クレンジング剤はさくらんぼ大(直径2cm位)を手に取り、メイクとなじませてからすすぎます。この時、コットンでふき取るとお肌に刺激を与えてしまいますので注意が必要です。次に洗顔料ですが、泡タイプがおすすめです。泡で肌をつつみ込むようにして洗うのがコツ。手が肌に触れないように洗い流します。水分は吸水性の良いタオルで軽くおさえるようにふき取ります。
夏は肌が火照っていて肌から水分が蒸発する速度も早くなります。そのため、洗顔後はすぐに化粧水や乳液・美容液などで保湿成分を補うことが大切です。また、保湿成分は「セラミド」が配合されたものを選びましょう。セラミドとは、皮膚の角質細胞同士のすき間をうめている細胞間脂質と呼ばれるものの一つで、肌の正常な機能を保つために必要な成分です。
また、肌にはバリア機能といって、外からの物質の侵入を防ぐ働きがあります。アレルギー物質や細菌、カビ、埃などをシャットアウトし、ニキビや炎症を防ぐことができるのです。

4.小物を活用

紫外線のダメージを受けないために最も効果的なのは「紫外線を浴びない」ことですが、100%紫外線を避けることは難しいため、日焼け止めを使うとともに、帽子や日傘、アームカバーなども上手に活用しましょう。
保湿と紫外線対策をしっかりおこない、肌にとって過酷な夏を乗り切りましょう。

小物を活用

<監修>
東京都港区
赤須医院 院長
赤須 玲子 先生

敏感肌研究室のトップへ 

関連コンテンツ

TOP