敏感肌研究室

肌の働き

表皮って何?
私たちの肌ってどうなっているの?

スキンケアについて調べていると「表皮」という言葉を目にすることがありますが、実はよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、表皮の働きや構造、細胞についてわかりやすく説明します。

1.肌はどんな構造なの?

肌は、外側から順に表皮(ひょうひ)、真皮(しんぴ)、皮下組織(ひかそしき)の3つが重なってできています。
表皮は0.2mm程度の厚さしかありませんが、肌のうるおいをキープし、外部からの異物の侵入を防ぐバリアとなって、皮膚の内部を守っています。

2.表皮は4つの層からできている

表皮は肌の外側から順に、角層(かくそう)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)の4つの層で構成されています。

表皮は肌の外側から順に、角層(かくそう)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)の4つの層で構成されています。

角層

肌の一番外側にある角層は、扁平な「角層細胞」が10~20層に重なってできており、その角層表面には皮脂と汗が混ざりあってできる「皮脂膜(ひしまく)」があります。角層細胞は肌のうるおいを保つ「NMF(天然保湿因子)」を含み、さらに角層細胞と角層細胞の間は水分や細胞間脂質で満たされ、外部の刺激から肌を守っています

角層は主に次の2つの働きによって、皮膚のバリア機能を担っています。
(1)外界からの異物(細菌、アレルゲンなど)の侵入を防ぐ
(2)角層の内側の水分が蒸散するのを防ぐ
→角層の構造について詳しくは「肌のうるおいを保つ3つの「保湿因子」って何?」をご覧ください。

顆粒層

顆粒層は角層のすぐ下にあり、扁平な形をした「顆粒細胞」が2~3層に重なってできており、角層が正常に機能するために必要なセラミドなどの保湿成分をつくっています。

有棘層(ゆうきょくそう)

有棘層は3~8層に重なった「有棘細胞」でできており、表皮の中で最も厚みがあります。有棘細胞は基底細胞の分裂により生まれ、表皮の下にある真皮から酸素や栄養素を受け取る働きをしています。

基底層

基底層は表皮の一番内側にあり、基底細胞やメラノサイト(色素形成細胞)などの細胞からできています。基底細胞の分裂によってケラチノサイト(角化細胞)がつくり出されます。また、メラノサイトは紫外線から体を守るメラニン色素を合成しています。

3.肌を守る表皮の細胞

表皮には、外部の刺激から肌を守っている細胞がいくつかあります。そのうち2つを紹介します。

肌を守る表皮の細胞 メラノサイト ランゲルハンス細胞

メラノサイト

基底層の細胞の間に点在する、樹状突起を持った細胞が「メラノサイト」です。メラノサイトは、紫外線のダメージが肌の内部まで届かないようにするために、体を守る黒褐色の色素「メラニン」をつくり出しています

  • ─メラニンができる仕組み

    紫外線などの刺激により肌が炎症を起こすと、メラニンの生成に関わる酸素「チロシナーゼ」が増えます。このチロシナーゼがメラニンの前駆物質(メラニンになる前の物質)を酸化することで、メラニンが生成されます。
    メラノサイトでつくられたメラニンはケラチノサイト(角化細胞)に受け渡され、肌の表面へと移動して、最後には垢となってはがれ落ちます。

ランゲルハンス細胞

有棘層に存在するランゲルハンス細胞は、突起を伸ばし合って網目状のネットワークを形成し、異物の侵入を察知して取り除く働きがあります。

【コラム】「表皮」と一緒によく聞く「真皮」ってなに?

真皮は表皮よりも厚く、約2mmあり、皮膚の大部分を占めています。真皮は主に「コラーゲン」や「エラスチン」という線維状のタンパク質でつくられており、これらが肌の形態や弾力を保っています。また、真皮には血管や皮脂腺、汗線などが存在します。
そして、表皮と真皮の境界部分には、表皮と真皮を結合させる厚さ0.1㎛程度の「基底膜」があります。基底膜は、表皮と真皮の間での物質のやりとりや、表皮細胞の機能調節などさまざまな役割を果たしています。

肌を守る表皮の細胞 メラノサイト ランゲルハンス細胞

わずか0.2mmの表皮の中で、さまざまな細胞が働くことで私たちの肌を外部刺激から守っています。表皮の働きを理解しておくと、スキンケアや日焼け対策にも役立ちます。

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